愛犬の行動に悩んでいる飼い主さん、こんにちは! 朝の食事時だけ、愛犬が攻撃的になる…そんなお悩み、実は少なくありません。 愛犬の気持ちを読み解き、安全で穏やかな食卓を取り戻すための方法を、一緒に考えていきましょう。
ご質問にあるように、これまで躾らしい躾をしてこなかった愛犬が、急に朝の食事時に「お座り」「待て」を要求されるようになったことで、ストレスを感じている可能性があります。 さらに、食事の量や与え方、家族それぞれが食事を与えるという状況も、混乱を招いているのかもしれません。
急に始まった「お座り」「待て」のトレーニングは、愛犬にとって大きな変化です。 特に、食事という大切な時間に行われるトレーニングは、愛犬にとってストレスとなる可能性があります。 今まで自由に食べていた食事に、制限が加わったことで、不安や不満が募り、攻撃的な行動に繋がっているのかもしれません。 さらに、誰がいつ食事を与えるか決まっていない状況も、愛犬を混乱させている可能性があります。
愛犬は、食事を自分の大切な「資源」だと認識しています。 特に、朝ごはんは一日の始まりを告げる大切な食事です。 その大切な資源を奪われるのではないかと感じ、防衛行動として噛みつく可能性があります。 これは、決して愛犬が飼い主さんを攻撃したいわけではなく、自分の大切なものを守ろうとする本能的な行動です。
過去に、食べ残した餌を飼い主さんが手に取って与えていた経験から、「食べ残しても、最終的にはもらえる」と学習している可能性があります。 この学習が、今回の攻撃的な行動に繋がっている可能性も考えられます。 つまり、愛犬は「食べなくても、最終的には飼い主さんがくれる」と期待し、要求に応えてもらえないと不満を爆発させているのかもしれません。
まず、朝の食事時のトレーニングを見直しましょう。 「お座り」「待て」のトレーニングは、食事とは別の時間に、短時間で行いましょう。 最初は、おやつなど、愛犬が大好きなご褒美を使って、楽しくトレーニングすることを心がけましょう。
徐々にトレーニング時間を長くし、食事時間とトレーニング時間を切り離すことで、食事に対する不安を軽減できます。
家族全員で、食事を与える時間と方法を統一しましょう。 誰が与えるかを決めて、同じ時間に、同じ場所で与えることで、愛犬の混乱を減らすことができます。 食事の量も、愛犬の体型や健康状態に合わせた適切な量を与えましょう。
食事の場所を、静かで落ち着ける場所にしましょう。 他の家族やペットがいない、安全な空間で食事ができるように配慮することが大切です。 食事中は、愛犬に優しく語りかけ、安心感を与えましょう。
食べ残した餌を、手に取って与える行為は避けましょう。 愛犬は、この行為から「食べ残しても大丈夫」と学習している可能性があります。 食べ残しは、次の食事まで残しておきましょう。 もし、心配であれば、獣医さんに相談することをお勧めします。
もし、愛犬が噛み付いた場合は、決して怒鳴ったり、叩いたりしないでください。 代わりに、「痛い!」と声を出し、食事から離れ、しばらく無視しましょう。 これは、噛みつく行為が効果がないことを教えるためです。 落ち着いてから、再び食事を与えましょう。
上記の対策を試しても改善が見られない場合は、動物行動学の専門家や獣医さんに相談することをお勧めします。 専門家のアドバイスを受けることで、愛犬の行動の原因を特定し、適切な解決策を見つけることができます。
愛犬の攻撃的な行動は、決して飼い主さんのせいではありません。 愛犬の気持ちを読み解き、適切な対応をすることで、必ず改善できます。
大切なのは、愛犬との信頼関係を築くことです。 焦らず、根気強く、愛犬と向き合っていきましょう。
この記事が、少しでもお役に立てれば幸いです。