一歳になる黒柴の男の子を飼われているとのこと、おめでとうございます! 愛犬との生活は、喜びと同時に、時に悩ましい場面も訪れるものですよね。 帰宅時にクンクンと甘えてくる、そして家に入ってもまたクンクン…これはワガママではなく、愛犬なりのコミュニケーションです。
多くの犬は、飼い主さんの帰りを心待ちにしています。 その喜びと、一日ぶりの再会への興奮が、クンクンという行動に表れていると考えられます。 家に入っても続くクンクンは、「もっと遊んでほしい!」「もっと構ってほしい!」という、愛犬からのストレートな愛情表現かもしれません。
まずは、愛犬のクンクンを「ワガママ」と決めつけるのではなく、その行動の裏にある気持ちを理解することが大切です。 帰宅後のクンクンは、単なる要求ではなく、飼い主さんとの絆を深めたいという気持ちの表れである可能性が高いです。
実は、クンクンにも種類があります。 軽く鼻を鳴らすようなクンクンは、喜びや興奮の表現。一方、強く鼻を鳴らし、体を震わせるようなクンクンは、不安やストレスを感じている可能性があります。 愛犬の体の様子(尻尾の振り方、耳の状態など)にも注意して観察することで、より正確に気持ちを読み取ることができます。
日中、愛犬は十分に運動や遊びをしていますか? 十分な運動不足は、帰宅後の興奮や要求行動を助長する可能性があります。 散歩の時間を増やす、ドッグランに連れて行く、知育玩具で遊ばせるなど、日中の活動量を増やす工夫をしてみましょう。 疲れていれば、帰宅後のクンクンも落ち着くかもしれません。
愛犬の行動を理解した上で、具体的なしつけとコミュニケーションの方法をいくつかご紹介します。
帰宅したら、まず愛犬に挨拶をして、落ち着いてから遊び始めるようにしましょう。 「おすわり」や「待て」などのコマンドを教え、落ち着いてからご褒美を与えることで、興奮を抑えるトレーニングができます。
帰宅後、すぐに激しい遊びをするのではなく、まずは落ち着いてから、決まった時間だけ遊び、その後は静かに過ごす時間を作ることを意識しましょう。 遊びの時間を区切ることで、愛犬も「今は遊ぶ時間ではない」と理解しやすくなります。
クンクンされたからといって、すぐに構う必要はありません。 少しの時間、無視することで、愛犬は「クンクンしても構ってもらえない」と学習し、他の行動を試みるようになる可能性があります。
クンクンする代わりに、「おすわり」や「お手」などのコマンドを教えることで、愛犬は要求を伝える別の方法を学ぶことができます。 コマンドを成功したら、必ずご褒美を与えましょう。
日中、愛犬が退屈しないように、様々な玩具や遊べる環境を用意しましょう。 知育玩具や、噛むおもちゃなどを用意することで、愛犬のストレス軽減にも繋がります。
どうしても改善が見られない場合は、動物行動学の専門家や訓練士に相談することをお勧めします。 専門家のアドバイスを受けることで、愛犬に合ったしつけ方法を見つけることができます。
愛犬のクンクンは、必ずしもワガママではありません。 愛犬の気持ちを読み解き、適切なコミュニケーションとトレーニングを行うことで、問題行動を改善し、より良い関係を築くことができるでしょう。 焦らず、根気強く、愛犬との信頼関係を築いていきましょう。 そして、その過程も楽しんでください!
愛犬との生活は、時に大変なこともありますが、それ以上に大きな喜びを与えてくれます。 一緒に楽しい時間を過ごせるよう、これからも頑張ってくださいね!