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犬との素敵な物語〜犬との暮らし〜

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犬と暮らした賃貸の退去費用、敷金は戻ってこない?納得いかない請求への対処法

#退去費用
 
4年住んだペット可(犬一頭飼育)の賃貸物件(1LDK、50平米程度)を退去することになりました。犬の行動範囲を制限するために設置していたゲートの突っ張り棒で、壁に手のひらサイズの穴、巾木の凹み、クロスの剥がれが2箇所できてしまいました。床のクッションマットは張り替えが必要とのことで、合計30万円の原状回復費用を請求されています。金額は妥当だと思っていますが、納得がいかないのは敷金についてです。

結婚前に妻が契約した際に家賃2ヶ月分の7万円を敷金として支払っており、結婚後に私の名義に変更した際、オーナーに敷金の扱いを確認したところ、「現状回復の見積もりをしても良いけど、戻ってこない」と言われました。不動産屋に相談しても、オーナーの意向が優先されるとのこと。名義変更時に家賃が35,000円から65,000円に上がり、その際に家賃2ヶ月分の敷金を追加で請求されています。

合計20万円の敷金を支払っているにも関わらず、退去時の原状回復費用に充当できないと言われました。オーナーからは「犬を飼っているので1ヶ月分の敷金はペット費用として無くなり、残りはクリーニング費用で無くなる」と説明を受けましたが、以前住んでいた同様の1LDKのクリーニング費用は35,000円程度でした。さらに、現在の貸し出し家賃は38,000円になっているようです。

納得いかない点は以下の2点です。
敷金として20万円支払っているのに、原状回復費用に全く充当できないと言われたこと
クリーニング費用が65,000円と高額であること

これは普通なのでしょうか?不動産屋に相談しても「オーナー自主管理物件なので、仲介しているだけ」と言われてしまいます。何かアドバイスを頂けないでしょうか?

結論:敷金の扱いは契約内容と法律で決まる!諦めずに交渉を

ご質問ありがとうございます。退去費用と敷金の問題、本当に頭を悩ませますよね。特にペット可物件の場合、特約などもあり、複雑になりがちです。しかし、泣き寝入りする必要はありません!今回のケースでは、契約内容と法律に照らし合わせて、交渉の余地があると考えられます。

この記事では、
敷金の法的解釈とペット可物件の特約
原状回復義務の範囲と負担割合
高額なクリーニング費用の内訳確認
交渉の進め方と第三者機関への相談

について、具体的なアドバイスをさせていただきます。

1. 敷金の法的解釈とペット可物件の特約:敷金は誰のもの?

まず、敷金とは何かを正しく理解しましょう。敷金は、賃貸契約において、借主が貸主に対して預けるお金のことです。法律上、敷金は借主の債務(家賃の滞納や原状回復費用など)を担保する目的とされています。つまり、退去時に債務がなければ、原則として全額返還されるべきお金なのです。

しかし、ペット可物件の場合、契約時に「ペット特約」が設けられていることがあります。この特約には、
ペット飼育による追加の敷金(ペット礼金)
退去時の追加クリーニング費用
ペットによる損耗の原状回復費用

などが記載されている場合があります。今回のケースでは、「犬を飼っているので1ヶ月分の敷金はペット費用として無くなる」という説明を受けていますが、契約書にその旨が明記されているか確認する必要があります。もし契約書に記載がない場合、この説明は法的に根拠がない可能性があります。

確認ポイント
賃貸契約書とペット特約の内容を再度確認する
「ペット費用」として1ヶ月分の敷金が充当される根拠が明記されているか確認する

2. 原状回復義務の範囲と負担割合:どこまで直す必要がある?

次に、原状回復義務の範囲について確認しましょう。原状回復とは、借主が借りたときの状態に戻すことですが、これはあくまで「通常の使用による損耗」を除いた範囲とされています。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」には、以下のように定義されています。
借主が負担すべきもの:故意・過失による損耗、通常の使用を超えるような損耗
貸主が負担すべきもの:経年変化や通常の使用による損耗

今回のケースでは、
ゲートの突っ張り棒による壁の穴
巾木の凹み
クロスの剥がれ

は、借主の過失による損耗とみなされる可能性が高いでしょう。しかし、4年間住んでいることを考慮すると、経年劣化も考慮されるべきです。また、床のクッションマットの張り替えについては、ペットの臭いや汚れが原因である場合、借主の負担となる可能性がありますが、経年劣化も考慮されるべきです。

交渉のポイント
損耗の原因が経年劣化によるものか、借主の過失によるものかを明確にする
4年間住んでいることを考慮し、減価償却を主張する(壁紙や床材は年数とともに価値が下がる)
複数の業者から見積もりを取り、相場と比較する

3. 高額なクリーニング費用の内訳確認:本当にその金額が妥当?

クリーニング費用についても、内訳を詳しく確認することが重要です。一般的な1LDKのクリーニング費用は35,000円程度が相場ですが、ペット可物件の場合、臭い対策や消毒作業などが追加されるため、高くなる傾向があります。しかし、65,000円という金額が本当に妥当なのか、内訳を精査する必要があります。

確認ポイント
クリーニング費用の内訳明細書を要求する(どのような作業にいくらかかるのか)
複数の業者から見積もりを取り、相場と比較する
ペット臭が特別ひどい場合を除き、相場を超える金額は交渉する

4. 交渉の進め方と第三者機関への相談:一人で悩まず専門家の力を借りよう

オーナーとの交渉は、感情的にならず、冷静に進めることが大切です。まずは、契約書や関連資料を再度確認し、自身の主張を整理しましょう。その上で、オーナーに対して、
敷金の返還を求める理由
原状回復費用の減額を求める理由
クリーニング費用の内訳説明を求める理由

を明確に伝えましょう。

もし、オーナーとの交渉が難航する場合、第三者機関に相談することも検討しましょう。
消費生活センター:消費者問題に関する相談窓口
法テラス:法的トラブルに関する相談窓口
弁護士:法律の専門家として、交渉や訴訟を依頼できる

これらの機関は、無料で相談に乗ってくれる場合もあります。一人で悩まず、専門家の力を借りることで、解決の糸口が見つかるかもしれません。

成功事例:Aさんの場合

Aさんは、ペット可物件(犬2匹飼育)を退去する際、25万円の原状回復費用を請求されました。Aさんは、契約書と照らし合わせ、自身の主張を整理し、オーナーと交渉しました。その結果、
経年劣化による損耗を考慮してもらう
クリーニング費用の内訳を精査してもらう
不要な修繕項目を削除してもらう

ことに成功し、最終的に10万円の減額に成功しました。Aさんは、「諦めずに交渉することが大切。専門家の意見も参考にしながら、粘り強く交渉することで、納得のいく結果を得ることができました」と語っています。

まとめ:諦めずに、納得のいく解決を目指しましょう

今回のケースでは、敷金の扱いや原状回復費用、クリーニング費用など、様々な問題が絡み合っています。しかし、諦めずに、契約内容と法律に照らし合わせて、交渉することで、解決の道は開けるはずです。

最後に、今回のケースで特に重要なポイントをまとめます。
契約書とペット特約の内容を再度確認する
損耗の原因が経年劣化によるものか、借主の過失によるものかを明確にする
クリーニング費用の内訳明細書を要求する
オーナーとの交渉が難航する場合は、第三者機関に相談する

これらのポイントを踏まえ、納得のいく解決を目指してください。応援しています!

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