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ペット禁止のはずが…アレルギー悪化で引っ越し費用を請求できる?【犬との賃貸トラブル解決】

#ペットトラブル
 
現在賃貸マンションに住んで3年が経ちます。3年前の契約時にペット禁止で契約を交わしています。アレルギーを持っていてペット禁止を選んだのですが、最上階にオーナーが住んでいて犬を飼っていてエレベーターやエントランスなどに匂いや毛などがありました。管理会社に連絡をしてオーナーに共用部分などには出入りは控えてほしいことを伝えましたが何も変化は有りませんでした。徐々にアレルギー数値が上がっていしまい、医師からは命に関わると話があり引っ越しをしなくてはいけなくなりました。この場合は引っ越しや新居を契約する時にかかった費用をオーナーに請求する事はできますか??

賃貸物件でペット禁止の契約を交わしたにも関わらず、オーナーが犬を飼育しており、その影響でアレルギーが悪化して引っ越しを余儀なくされた場合、引っ越し費用や新居の契約にかかる費用をオーナーに請求できるのかどうか。これは、多くの方が直面する可能性のある深刻な問題です。結論から言えば、請求できる可能性はありますが、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。

今回は、同様のケースを想定した物語形式で、あなたが取るべき行動と、請求を成功させるための具体的なアドバイスを、犬との賃貸トラブルに詳しい専門家監修のもと解説します。

ケーススタディ:アレルギー悪化で引っ越しを余儀なくされたAさんの物語

Aさんは、アレルギー体質のため、ペット禁止の賃貸マンションを選びました。しかし、入居後、最上階に住むオーナーが犬を飼っていることが判明。共用部分であるエレベーターやエントランスには犬の毛や臭いが漂い、Aさんのアレルギー症状は徐々に悪化していきました。

管理会社に相談しても状況は改善されず、医師からは「アレルギーが悪化すると命に関わる」と診断されたため、Aさんは引っ越しを決意。しかし、引っ越し費用や新居の契約費用は決して安くありません。そこでAさんは、これらの費用をオーナーに請求できないかと考え、専門家へ相談することにしました。

専門家からのアドバイス:請求を成功させるための3つのステップ

Aさんのようなケースで、オーナーに引っ越し費用などを請求するためには、以下の3つのステップが重要になります。

ステップ1:証拠の収集と記録

まず、アレルギーの原因がオーナーの犬であること、そしてそれによってAさんの健康が害されていることを証明する必要があります。そのためには、以下の証拠を収集し、記録することが重要です。
医師の診断書:アレルギーの原因が犬であること、そして症状が悪化していることを明記してもらう。
写真や動画:共用部分に犬の毛が落ちている状況や、犬の臭いが強いことを記録する。
管理会社とのやり取り:相談した日時、内容、そして管理会社側の対応を記録する。
アレルギー症状の日誌:症状が出た日時、場所、状況などを記録する。

これらの証拠は、後々、交渉や裁判になった場合に非常に重要な役割を果たします。特に、医師の診断書は、アレルギーと犬の関連性を証明する上で最も強力な証拠となります。

ステップ2:内容証明郵便による通知

証拠を収集したら、次はオーナーに対して、内容証明郵便で通知を送ります。内容証明郵便とは、誰が、いつ、誰に、どのような内容の手紙を送ったかを証明する郵便です。

通知には、以下の内容を記載します。
ペット禁止の契約であるにも関わらず、オーナーが犬を飼育している事実
犬の毛や臭いによって、自身のアレルギー症状が悪化していること
医師から引っ越しを勧められていること
引っ越し費用や新居の契約費用を請求すること
期日までに支払われない場合は、法的措置を検討すること

内容証明郵便を送ることで、オーナーに対してプレッシャーを与え、真剣に交渉に応じてもらう効果が期待できます。また、万が一、裁判になった場合でも、内容証明郵便を送った事実は、Aさんが誠意をもって問題解決に努めたことを示す証拠となります。

ステップ3:交渉と法的措置の検討

内容証明郵便を送った後は、オーナーとの交渉になります。交渉では、収集した証拠や医師の診断書などを提示し、自身の主張を丁寧に説明します。

オーナーが請求に応じない場合は、以下の法的措置を検討する必要があります。
調停:裁判所を介して、第三者(調停委員)に仲介してもらい、話し合いによる解決を目指す。
訴訟:裁判所に訴えを起こし、判決によって解決を図る。

訴訟は時間も費用もかかるため、できる限り調停で解決することを目指しましょう。しかし、オーナーが全く交渉に応じない場合は、訴訟も視野に入れる必要があります。

成功事例:Bさんのケース

実際に、Aさんと同様の状況で、引っ越し費用の請求に成功したBさんの事例をご紹介します。

Bさんは、ペット不可のマンションに住んでいましたが、隣人が内緒で犬を飼育していることが判明。犬の鳴き声や臭いに悩まされ、精神的に疲弊してしまいました。

Bさんは、まず、犬の鳴き声や臭いを録音し、記録しました。また、精神科を受診し、犬の騒音によるストレスで精神的な疾患を発症したという診断書を取得しました。

その後、Bさんは、弁護士に依頼し、内容証明郵便で隣人に対して損害賠償を請求。隣人は当初、請求を拒否しましたが、弁護士が粘り強く交渉した結果、最終的に引っ越し費用と慰謝料を支払うことで和解しました。

Bさんの事例は、証拠の収集と専門家への相談が、問題解決に繋がることを示しています。

専門家からのアドバイス:弁護士に相談するメリット

Aさんのように、オーナーとの交渉が難航する場合は、弁護士に相談することを強くお勧めします。弁護士に相談することで、以下のメリットがあります。
法的な観点からのアドバイス:Aさんのケースで、どのような法的根拠に基づいて請求できるのか、具体的なアドバイスを受けることができます。
交渉の代行:弁護士がAさんの代わりにオーナーと交渉することで、精神的な負担を軽減することができます。
訴訟のサポート:訴訟になった場合、弁護士がAさんの代理人として、訴訟手続きを全面的にサポートします。

弁護士費用は決して安くありませんが、問題解決のためには必要不可欠な投資と言えるでしょう。

まとめ:泣き寝入りしないために

今回は、ペット禁止の賃貸物件で、オーナーの犬が原因でアレルギーが悪化し、引っ越しを余儀なくされた場合の対処法について解説しました。

重要なポイントは以下の3点です。

1. 証拠の収集と記録
2. 内容証明郵便による通知
3. 交渉と法的措置の検討

泣き寝入りせずに、これらのステップを踏むことで、引っ越し費用や新居の契約費用をオーナーに請求できる可能性があります。

もし、あなたが同様の状況に直面しているのであれば、まずは専門家(弁護士など)に相談し、適切なアドバイスを受けることをお勧めします。

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