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犬との素敵な物語〜犬との暮らし〜

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賃貸契約違反!?小型犬2匹飼育で退去を迫られた場合の対処法

#ペット可賃貸
 
賃貸マンションに住んでおり、ペットの契約トラブルについてご相談です。10ヶ月前から小型犬を2匹飼い始めました。先日、管理会社からオーナーより2匹目を飼っていることが契約違反にあたるため、退去してほしいと連絡がありました。オーナーはマンション敷地内に戸建てで住んでおり、少なくとも半年前から2匹連れて散歩をしている姿を何度も見ているため、突然の退去通告に納得がいきません。契約時にペットは小型犬1匹までのルールを忘れて2匹目を飼育したことはルール違反ですし、退去にも応じますが、先月に入居2年が経過し更新料を支払ったばかりのタイミングでの退去勧告である点が気になります。オーナーからは管理会社を通じて、今月中か来月上旬には退去してほしいとのこと。ペット2匹飼育可能な物件は見つかりましたが、その物件は入居者が来月中旬に退去、クリーニングを経て最短で来月末入居可能です。管理会社へ来月末には退去できることを伝えたところ、オーナーは上記の退去時期は譲らない考えのようです。この場合、来月末まで住むことはできないのでしょうか?法的な強制力はあるのでしょうか?

今回のケースは、ペット可賃貸における契約違反と退去勧告、そして更新料支払い後の退去という、複数の要素が絡み合った複雑な問題です。結論から申し上げますと、オーナーの主張が全て認められるとは限りません。 しかし、状況を整理し、法的な側面と交渉の余地を探る必要があります。

1. 契約内容の確認:ペット飼育に関する条項

まず、賃貸契約書を再度確認し、ペット飼育に関する条項を詳しく見てみましょう。
ペットの種類と数:小型犬1匹までという記載が明確にあるか。
契約違反時の措置:契約違反の場合、どのような措置が取られるか(違約金、退去勧告など)。
特約事項:ペット飼育に関する特約事項はないか。

契約書に「小型犬1匹まで」と明記されている場合、2匹の飼育は契約違反となります。しかし、契約書の内容が曖昧であったり、特約事項で何らかの例外規定が設けられていたりする場合は、交渉の余地が生まれる可能性があります。

2. オーナーの黙認期間:過去の行動が意味するもの

今回のケースで注目すべき点は、オーナーが少なくとも半年前から2匹の犬を連れて散歩している姿を目撃されていることです。これは、オーナーが2匹の飼育を黙認していたと解釈できる可能性があります。
黙示の承諾:オーナーが長期間にわたり2匹の飼育を知りながら、特に注意や警告をしなかった場合、「黙示の承諾」があったとみなされることがあります。
信義則:今になって突然退去を求めることは、信義則に反する行為とみなされる可能性もあります。信義則とは、当事者双方が誠実に行動すべきという原則です。

ただし、黙示の承諾があったと主張するには、客観的な証拠が必要です。例えば、以下のようなものが考えられます。
写真や動画:2匹の犬とオーナーが一緒に写っている写真や動画。
第三者の証言:近隣住民など、2匹の犬とオーナーの散歩を目撃した人の証言。
メールや手紙:オーナーとの間でペットに関するやり取りの記録。

3. 更新料支払い後の退去勧告:タイミングの問題

更新料を支払った直後の退去勧告は、タイミング的に不当であると感じるかもしれません。しかし、更新料の支払いと退去勧告は、法的には必ずしも直接的な関係があるとは言えません。
更新料の性質:更新料は、契約更新の対価として支払われるものであり、居住期間を保証するものではありません。
契約違反:契約違反がある場合、更新料を支払った後でも、退去勧告を受ける可能性があります。

ただし、更新料を支払った直後に退去勧告を受けた場合、以下の点を主張することで、交渉を有利に進めることができるかもしれません。
説明義務違反:更新時に、2匹の飼育が契約違反であることを説明しなかったことは、オーナー側の説明義務違反にあたる可能性があります。
不意打ち:更新料を支払わせた直後に退去を求めるのは、不意打ちであり、信義則に反する行為であると主張できます。

4. 法的な強制力:裁判になった場合

オーナーがどうしても退去を求め、話し合いで解決できない場合は、最終的に裁判になる可能性があります。裁判になった場合、裁判所は以下の点を考慮して判断を下します。
契約内容:契約書の条項が明確であるか。
違反の程度:2匹の飼育が、他の入居者に迷惑をかけているか。
オーナーの対応:オーナーがこれまでどのように対応してきたか。
双方の事情:それぞれの事情を考慮し、公平な判断を下します。

裁判になった場合、必ずしもオーナーの主張が全て認められるとは限りません。しかし、裁判には時間と費用がかかります。できる限り、裁判になる前に話し合いで解決することを目指しましょう。

5. 具体的な交渉方法:穏便な解決を目指して

今回のケースでは、以下の点を踏まえて、オーナー側と交渉することをおすすめします。

1. 冷静な話し合い:感情的にならず、冷静に状況を説明し、理解を求めましょう。
2. 契約違反の認識:2匹の飼育が契約違反であることを認め、謝罪の意を示すことが大切です。
3. 代替案の提示
追加の家賃:2匹分のペット家賃を支払うことを提案する。
迷惑防止策:他の入居者に迷惑をかけないよう、徹底した対策を講じることを約束する(例:散歩時のマナー、鳴き声対策など)。
退去時期の調整:新しい物件への入居時期を考慮してもらい、退去時期を調整してもらう。
4. 専門家の相談:弁護士や不動産に関する専門家に相談し、アドバイスを求める。
5. 内容証明郵便:交渉の内容や合意事項を記録するため、内容証明郵便を送付する。

今回のケースでは、ペット共生型賃貸への引越しを検討されているとのことですので、引越しまでの期間を考慮してもらうよう交渉することが重要です。例えば、以下のような提案が考えられます。
仮住まいの提案:引越しまでの間、一時的にペットホテルや知人宅に預けることを提案する。
引越し費用の負担:オーナーに引越し費用の一部を負担してもらうことを交渉する。

6. ペット共生型賃貸の選び方:失敗しないために

今回の件を教訓に、ペット共生型賃貸を選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。
契約内容の確認:ペットの種類、数、大きさなど、細かい条件を確認する。
共用部分の確認:ペット専用の設備(足洗い場、ドッグランなど)や、ペットとの生活に関するルールを確認する。
近隣住民への配慮:ペットの鳴き声や臭いなど、近隣住民への迷惑にならないよう注意する。
管理体制の確認:管理会社の対応や、ペットに関するトラブルへの対応を確認する。

ペットとの暮らしは、喜びと癒しを与えてくれますが、同時に責任も伴います。今回のケースを参考に、ペットとの暮らしに関するルールをしっかりと守り、快適なペットライフを送ってください。

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