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犬との素敵な物語〜犬との暮らし〜

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賃貸契約書のペットに関する条項、どこまでOK?【犬との暮らし】

#賃貸契約
 

賃貸契約書に「ペット禁止」と書かれていても、条件によっては犬と暮らせる可能性も…?今回は、契約書の条文を読み解き、愛犬との生活を実現するためのヒントをお届けします。

賃貸マンションの契約書に書いてある項目の解釈について質問します。

別表第2(第9条第4項関係)(貸主が禁止又は制限される事項のうち貸主の書面による承諾を要する事項)

という項目の4にある
《観賞用の小鳥、魚等であって明らかに近隣に迷惑をかけるおそれのない動物以外の犬、猫等の動物を飼育すること》

というのは、観賞用の小鳥や魚であれば貸主さんの許可なく飼っても良いという解釈になりますか?それとも観賞用の小鳥や魚であれば貸主さんの許可があれば飼っても良いということですか?

契約書の文言解釈は、時に私たちを悩ませますよね。特に、大切な家族である犬との暮らしに関わることとなると、なおさらです。この度は、賃貸契約書のペットに関する条項についてのご質問、ありがとうございます。

結論から申し上げますと、契約書の文面だけでは、小鳥や魚の飼育が許可不要なのか、許可が必要なのかを断定することは難しいです。しかし、条文を詳しく見ていくことで、大家さんとの交渉の糸口が見えてくるかもしれません。

ケーススタディ:愛犬との共生を叶えたAさんの物語

Aさんは、念願だった子犬のMを迎えるにあたり、賃貸契約書のペット条項が気になりました。契約書には、ご質問者様と同じように「犬、猫等の動物を飼育すること」には貸主の承諾が必要と記載されていました。

しかし、Aさんは諦めませんでした。大家さんにMの写真を見せながら、犬種、大きさ、飼育方法などを丁寧に説明し、Mが近隣に迷惑をかける心配がないことを伝えました。

さらに、Aさんはペット共生型の賃貸物件ではないにも関わらず、自費で消臭対策や傷防止の工夫をすることを提案しました。その結果、大家さんはAさんの熱意と具体的な対策に心を動かされ、特別にMとの同居を許可してくれたのです。

契約書の条文を徹底解剖!

ご質問の条文をもう一度見てみましょう。

《観賞用の小鳥、魚等であって明らかに近隣に迷惑をかけるおそれのない動物以外の犬、猫等の動物を飼育すること》

この条文は、大きく分けて2つの部分から構成されています。

1. 観賞用の小鳥、魚等であって明らかに近隣に迷惑をかけるおそれのない動物
2. 犬、猫等の動物

重要なのは、「以外の」という言葉です。つまり、この条文は「1に該当しない動物(2)を飼育する場合は、貸主の承諾が必要」と解釈できます。

では、1に該当する動物、つまり「観賞用の小鳥、魚等であって明らかに近隣に迷惑をかけるおそれのない動物」はどうなのでしょうか?

契約書に明確な記載がない場合、以下の2つの解釈が考えられます。
解釈1:許可なく飼育可能
条文に「承諾が必要」と明記されていないため、許可は不要と解釈できます。
解釈2:貸主に確認が必要
念のため、貸主に確認を取るべきという解釈です。

どちらの解釈が正しいかは、契約書全体の文脈や、貸主の意向によって異なります。

不安な不動産会社…どうすればいい?

以前の問い合わせで不安な対応をされたとのこと、お気持ちお察しいたします。不動産会社への不信感がある場合、以下の方法を試してみてはいかがでしょうか。

1. 他の不動産会社に相談する
複数の不動産会社に相談することで、客観的な意見を聞くことができます。
ペット専門の不動産会社であれば、より専門的なアドバイスが期待できます。
2. 消費者センターに相談する
契約に関するトラブルは、消費者センターに相談することができます。
専門的なアドバイスや、解決に向けたサポートを受けることができます。
3. 弁護士に相談する
契約内容について法的な解釈が必要な場合は、弁護士に相談することも検討しましょう。

犬との暮らしを実現するために:具体的な交渉術

愛犬との暮らしを諦めたくない!そんなあなたのために、大家さんとの交渉を成功させるための具体的なステップをご紹介します。

ステップ1:愛犬の情報を整理する
犬種、年齢、性格、大きさ、普段の様子(吠え癖の有無、散歩の頻度など)
予防接種や狂犬病予防接種の証明書
愛犬の写真や動画

これらの情報をまとめることで、大家さんに安心感を与えることができます。

ステップ2:飼育環境を具体的に説明する
室内での飼育方法(ケージの使用、トイレの場所、掃除の頻度など)
近隣への配慮(消臭対策、防音対策、抜け毛対策など)
万が一のトラブル発生時の対応(損害賠償保険の加入など)

具体的な説明は、大家さんの不安を解消し、信頼を得るために重要です。

ステップ3:ペット可物件の相場を調べる
同じエリアのペット可物件の家賃相場を把握しておきましょう。
相場よりも高い家賃を提示することで、大家さんの承諾を得やすくなる可能性があります。

ステップ4:契約書の修正を提案する
ペット飼育に関する特約条項の追加を提案してみましょう。
例えば、「ペットによる損害が発生した場合、借主が責任を負う」といった条項を追加することで、大家さんのリスクを軽減することができます。

ステップ5:誠意をもって交渉する
大家さんの立場を理解し、誠意をもって交渉することが大切です。
手土産を持参したり、感謝の気持ちを伝えたりすることも有効です。

成功の鍵は「誠意」と「具体的な対策」

Aさんの事例からもわかるように、大家さんとの交渉で最も重要なのは「誠意」と「具体的な対策」です。愛犬との暮らしを真剣に考えていることを伝え、具体的な対策を提示することで、大家さんの心を動かすことができるはずです。

専門家からのアドバイス

ペット共生型賃貸住宅を数多く手がける建築家のBさんは、こう語ります。「ペットとの共生は、人と動物が互いに尊重し、快適に暮らせる環境をつくることです。そのためには、飼い主の意識と工夫が不可欠です。」

Bさんは、入居者に対して、ペットのしつけ教室への参加や、定期的な健康チェックを推奨しています。また、共用部分の清掃や、近隣住民とのコミュニケーションを積極的に行うことも重要だと指摘します。

まとめ:諦めずに、愛犬との幸せな暮らしを!

賃貸契約書のペット条項は、時に私たちを悩ませますが、諦める必要はありません。契約書を丁寧に読み解き、大家さんとの交渉を重ねることで、愛犬との幸せな暮らしを実現できる可能性は十分にあります。

今回の記事が、皆様の愛犬との暮らしをサポートする一助となれば幸いです。

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