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犬との素敵な物語〜犬との暮らし〜

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産後の犬への拒否反応…もしかして、あなただけじゃないかも?【犬の専門家が徹底解説】

#犬の気持ち
 
今年4月に第一子を出産しました。夫と妊娠発覚後3LDKの賃貸に引っ越し、夫の実家で飼っていたイタグレ2匹を連れてきました。犬たちは落ち着きがなく、躾もされていません。私は犬を飼った経験がなく、分離不安症の犬の世話に苦労し、躾教室に通うなど努力しました。しかし、犬を可愛いと思えませんでした。出産後、犬を義実家に預けましたが、躾が滅茶苦茶になり、凶暴化。犬同士の喧嘩も激しくなりました。赤ちゃんとの同居を考えると犬が嫌になり、部屋を隔離しています。夫は犬を自由にさせたいと言いますが、私は犬の全部が無理です。こんな私は酷いのでしょうか。

結論から言うと、あなたは決して酷くありません!産後のホルモンバランスの変化や育児の疲れ、そして何より、犬たちの問題行動が重なり、精神的に追い詰められている状態なのです。多くの飼い主さんが、出産後に愛犬との関係に悩むことは珍しくありません。今回は、あなたの状況を詳しく分析し、具体的な解決策を提案します。

1.産後の拒否反応は「愛情不足」のせいじゃない!

産後の女性は、ホルモンバランスが大きく変動します。エストロゲンやプロゲステロンの急激な低下は、気分の落ち込みやイライラの原因となり、今まで気にならなかった犬の行動が許せなくなることもあります。

さらに、出産・育児による睡眠不足や疲労も、精神的な余裕を奪います。赤ちゃんのお世話で手一杯になり、犬に十分な時間を割けなくなることへの罪悪感も、ストレスを増幅させるでしょう。

また、今回のケースでは、犬たちの問題行動が、あなたの負担をさらに大きくしています。躾がされていない犬たちの世話は、想像以上に大変です。特に、分離不安症の犬は、飼い主への依存度が高く、少しでも姿が見えなくなると不安を感じてしまいます。

これらの要因が複合的に絡み合い、犬への拒否反応を引き起こしているのです。「愛情不足」などと自分を責める必要は全くありません。

2.まずは「安全」と「安心」を確保!

今、最も重要なことは、あなたと赤ちゃんの安全と安心を確保することです。犬との同居は一旦保留し、部屋を隔離するという判断は、決して間違っていません。

犬の安全対策チェックリスト

赤ちゃんの安全対策チェックリスト

これらの対策を徹底することで、事故のリスクを減らし、安心して赤ちゃんのお世話に集中できる環境を整えましょう。

3.夫婦で「役割分担」を見直そう!

ご夫婦で犬に対する考え方が違うことは、よくあることです。しかし、お互いの気持ちを尊重し、協力し合うことが、円満な解決への第一歩です。

まずは、ご夫婦でじっくり話し合い、それぞれの思いを共有しましょう。あなたは、犬の世話の負担や赤ちゃんへの安全面での不安を、ご主人は、犬への愛情や自由にさせてあげたい気持ちを、率直に伝えてください。

その上で、具体的な役割分担を決めましょう。例えば、
犬の散歩や食事の準備はご主人が担当する。
犬のトイレ掃除やブラッシングはあなたが担当する。
犬の躾は、夫婦で協力して行う。
犬の医療費やトリミング代は、ご主人が負担する。

など、お互いが納得できる範囲で、役割を分担することが大切です。

ご主人が犬の世話を積極的に行うことで、あなたの負担は軽減され、犬へのネガティブな感情も和らぐかもしれません。また、夫婦で協力して犬の躾を行うことで、犬の問題行動が改善され、赤ちゃんとの同居も可能になるかもしれません。

4.プロの力を借りて「問題行動」を改善!

犬たちの問題行動は、専門家の力を借りて改善することをおすすめします。

ドッグトレーナー

犬の行動学に基づいたトレーニングを行い、問題行動の改善をサポートしてくれます。あなたの犬たちの場合は、分離不安症や攻撃性、食欲に関する問題など、複数の課題があるため、経験豊富なドッグトレーナーに依頼するのが良いでしょう。

獣医行動診療科

犬の行動に関する専門的な知識を持つ獣医です。薬物療法や行動療法など、様々な方法で問題行動の改善をサポートしてくれます。今回のケースでは、犬同士の喧嘩や攻撃性が見られるため、一度相談してみることをおすすめします。

ペットシッター

あなたが犬の世話ができない時に、散歩や食事の準備など、犬の世話を代行してくれます。一時的に犬の世話をアウトソーシングすることで、あなたの負担を軽減し、精神的な余裕を取り戻すことができます。

これらの専門家は、犬の問題行動の原因を特定し、それぞれの犬に合ったトレーニングプランを提案してくれます。費用はかかりますが、プロの力を借りることで、問題行動が劇的に改善されることもあります。

5.「犬との距離感」を再構築!

犬との同居を再開する際には、焦らず、少しずつ距離を縮めていくことが大切です。

まずは、犬に赤ちゃんがいることを認識させましょう。赤ちゃんの匂いを嗅がせたり、赤ちゃんの写真を見せたりすることで、犬は徐々に赤ちゃんを受け入れていくでしょう。

次に、犬と赤ちゃんが同じ空間にいる時間を少しずつ増やしていきましょう。最初は、犬をケージに入れた状態で、赤ちゃんと同じ部屋にいることから始めます。徐々に、犬をケージから出して、赤ちゃんと同じ部屋で遊ばせる時間を増やしていきましょう。

この際、必ず大人が目を離さないようにしてください。犬が赤ちゃんに危害を加えないように、常に注意を払いましょう。

犬が赤ちゃんに友好的な行動を見せたら、褒めてあげましょう。おやつを与えたり、撫でてあげたりすることで、犬は赤ちゃんに良いイメージを持つようになります。

6.「完璧主義」を手放そう!

あなたは、犬を可愛いと思えない自分を責めているかもしれません。しかし、犬を好きになれないことは、決して悪いことではありません。

犬は犬、人間は人間。それぞれの個性を尊重し、無理に好きになろうとする必要はありません。

大切なのは、犬に愛情を注ぐことではなく、犬に適切な世話をすることです。犬に食事を与え、散歩に連れて行き、清潔な環境を保つ。これだけでも、犬は十分に幸せなのです。

完璧主義を手放し、肩の力を抜いて、犬との生活を楽しみましょう。

7.「相談できる場所」を見つけよう!

あなたは、一人で悩んでいるかもしれません。しかし、同じような悩みを抱えている人はたくさんいます。

地域の愛犬家グループ

地域の愛犬家が集まるグループに参加することで、同じような悩みを抱えている飼い主さんと出会うことができます。情報交換をしたり、悩みを相談したりすることで、心が軽くなるかもしれません。

オンラインコミュニティ

インターネット上には、犬に関する様々な情報交換サイトやSNSグループがあります。匿名で悩みを相談したり、アドバイスをもらったりすることができます。

カウンセラー

精神的に追い詰められている場合は、カウンセラーに相談することも検討しましょう。専門家のサポートを受けることで、心の負担を軽減し、前向きな気持ちを取り戻すことができます。

これらの相談できる場所を活用することで、あなたは一人で悩むことから解放され、新たな解決策を見つけることができるでしょう。

まとめ

産後の犬への拒否反応は、決して珍しいことではありません。ホルモンバランスの変化や育児の疲れ、そして犬の問題行動が重なり、精神的に追い詰められている状態なのです。

まずは、あなたと赤ちゃんの安全と安心を確保し、夫婦で役割分担を見直し、プロの力を借りて問題行動を改善しましょう。そして、犬との距離感を再構築し、完璧主義を手放し、相談できる場所を見つけましょう。

これらのステップを踏むことで、あなたはきっと、犬とのより良い関係を築き、穏やかな生活を取り戻すことができるでしょう。応援しています!

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