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愛犬の吠え癖、もしかして分離不安?原因と対策を徹底解説!

#犬の行動
 

愛犬の吠え癖、特に飼い主さんが留守にするときに激しく吠える場合、それは分離不安かもしれません。この記事では、分離不安の原因と具体的な対策について、ミニチュアダックスを飼うAさんの事例を参考にしながら詳しく解説します。

まずは、Aさんから寄せられた質問を見てみましょう。

引き取って数年経つミニチュアダックスです。諸事情により仕事の日は朝からご近所の方に預けています。ご高齢のおばあちゃん84歳と息子さん60歳が住んでおられ、息子さんは仕事で日中はおばあちゃんがお一人です。今までは1Fのお店スペースに降りてきて面倒を見てくれていたのですが、おばあちゃんの体調不良以来、面倒を見てもらえる時間が減り、1匹だけの時間が増えて吠えるようになりました。元々1匹だけになると吠える犬だったのですが、休みの日に自宅で15分〜1時間ほど留守番の練習をしたら、なんとか吠えなくなりました。これは分離不安なのでしょうか?それとも、たまにしか会えないおばあちゃんに会いたいから吠えているのでしょうか?2Fに上がれない様に柵をしたりしていますが、それを破壊して階段を登ることが増え悩んでいます…。

Aさんの愛犬は、今まで面倒を見てくれていたおばあちゃんと会えなくなったことで吠えるようになったとのこと。留守番の練習で一時的に改善したものの、最近また吠える頻度が増えているようです。この状況から、分離不安の可能性と、おばあちゃんに会えない寂しさからくる行動の可能性、両方が考えられます。

分離不安とは?

分離不安とは、飼い主さんと離れることに強い不安を感じ、問題行動を起こしてしまう状態のことです。犬は群れで生活する動物なので、仲間と離れることに本能的な不安を感じます。特に、子犬の頃に十分な社会化経験がなかったり、過去に辛い経験をした犬は、分離不安になりやすいと言われています。

分離不安の症状は様々ですが、主なものとしては以下のようなものが挙げられます。
吠え続ける:留守番中、または飼い主さんが家の中でも姿が見えなくなると吠え続ける。
破壊行動:家具や物を壊したり、壁を引っ掻いたりする。
排泄の失敗:トイレを我慢できずに粗相をしてしまう。
自傷行為:自分の体を舐め続けたり、噛んだりする。
食欲不振:ご飯を食べなくなる。
過剰な甘え:飼い主さんが帰宅すると、異常に興奮してまとわりつく。

Aさんの愛犬の場合、吠え続けることや柵を破壊して階段を登ろうとすることが、分離不安の症状に当てはまる可能性があります。

分離不安の原因を探る

分離不安の原因は一つではありません。様々な要因が複雑に絡み合って発症することがあります。
過去のトラウマ:保護犬の場合、過去に飼育放棄された経験などがトラウマとなり、分離不安を引き起こすことがあります。
生活環境の変化:引っ越しや家族構成の変化、飼い主さんの生活リズムの変化などが、犬にストレスを与え、分離不安につながることがあります。Aさんの場合、おばあちゃんが面倒を見ることができなくなったことが、生活環境の変化として考えられます。
過保護:過剰に甘やかされた犬は、飼い主さんへの依存度が高くなり、少しでも離れると不安を感じやすくなります。
運動不足:十分な運動ができていないと、ストレスが溜まりやすく、分離不安の症状が悪化することがあります。
退屈:留守番中に何もすることがないと、退屈しのぎに問題行動を起こしてしまうことがあります。

分離不安の改善策:具体的なステップ

分離不安を改善するためには、根気強くトレーニングを行う必要があります。焦らず、愛犬のペースに合わせて進めていきましょう。

ステップ1:安心できる環境を作る

まず、愛犬が安心して留守番できる環境を整えましょう。
クレートトレーニング:クレート(犬用のハウス)を安全な場所と認識させ、留守番の際にクレートで過ごせるように練習しましょう。クレートの中に好きなおもちゃや毛布を入れてあげると、より安心できます。
リラックスできる場所:クレート以外にも、愛犬がリラックスできる場所を作ってあげましょう。お気に入りのクッションやベッドを置いてあげるのも良いでしょう。
安全対策:誤飲の可能性があるものや、危険なものは片付けておきましょう。電気コードなどはカバーで保護するなど、安全対策を徹底しましょう。
フェンスの再検討:Aさんの場合、柵を破壊してしまうとのことなので、より頑丈なものに変えるか、別の方法を検討する必要があります。例えば、犬用のプレイスペースを設置したり、部屋全体を安全な空間にするなどの工夫が考えられます。

ステップ2:留守番の練習

短時間から徐々に留守番の時間を延ばしていく練習をしましょう。

1. 短い時間から:まずは数秒から数十秒程度の短い時間、愛犬を一人にして部屋を出ます。
2. 徐々に時間を延ばす:愛犬が落ち着いていられるようになったら、徐々に留守番の時間を延ばしていきます。数分、数十分と、愛犬の様子を見ながら慎重に進めていきましょう。
3. 帰宅時の注意:帰宅時は、愛犬が興奮していても冷静に対応しましょう。騒がずに落ち着いて接することで、愛犬も落ち着きを取り戻しやすくなります。
4. 成功体験を積ませる:留守番中に良い子にできていたら、褒めてあげたり、おやつをあげたりして、成功体験を積ませてあげましょう。

ステップ3:環境エンリッチメント

留守番中の退屈を解消するために、環境エンリッチメントを取り入れましょう。
知育玩具:おやつを隠せる知育玩具などを与え、留守番中に遊べるようにしましょう。
音楽やテレビ:犬用の音楽やテレビ番組を流しておくのも効果的です。
窓からの景色:窓から外の景色が見えるようにしておくと、犬は退屈せずに過ごせるかもしれません。ただし、外の刺激が強すぎると吠え続ける原因になることもあるので、注意が必要です。
匂い:飼い主さんの匂いがついたものを置いておくと、犬は安心できます。

ステップ4:運動と遊び

十分な運動と遊びは、犬のストレス解消に不可欠です。
散歩:毎日欠かさず散歩に行きましょう。散歩は運動不足解消だけでなく、気分転換にもなります。
遊び:室内でボール遊びや引っ張りっこなどをして、愛犬と積極的に遊びましょう。
ドッグラン:他の犬と触れ合うことで、社会性を身につけさせることができます。

ステップ5:専門家への相談

分離不安の症状が改善しない場合は、獣医さんやドッグトレーナーなどの専門家に相談しましょう。専門家は、犬の行動を詳しく観察し、適切なアドバイスをしてくれます。必要に応じて、薬物療法を検討することもあります。

Aさんのケースへのアドバイス

Aさんの愛犬の場合、おばあちゃんと会えなくなったことが原因で吠えるようになった可能性も考慮し、以下の対策を試してみることをお勧めします。
おばあちゃんの匂い:おばあちゃんの匂いがついたタオルや服などを愛犬に与えてみましょう。
おばあちゃんとの交流:可能であれば、定期的におばあちゃんと愛犬が会える機会を作ってあげましょう。
預け先の変更:もし可能であれば、他の預け先を探してみるのも一つの方法です。例えば、犬の保育園やペットシッターなどを利用することもできます。

分離不安改善の成功事例

Bさんの愛犬(柴犬、3歳)は、引っ越しを機に分離不安を発症し、留守番中に激しく吠えたり、物を壊したりするようになりました。Bさんは、獣医さんに相談し、行動療法と薬物療法を組み合わせることにしました。

まず、Bさんは、愛犬のために安全なクレートを用意し、クレートトレーニングを開始しました。クレートの中に好きなおもちゃや毛布を入れ、おやつを与えながら、クレートを安心できる場所と認識させました。

次に、Bさんは、留守番の練習を始めました。最初は数分程度の短い時間から、徐々に留守番の時間を延ばしていきました。留守番中は、犬用の音楽を流したり、知育玩具を与えたりして、愛犬が退屈しないように工夫しました。

獣医さんの指示に従い、抗不安薬も服用しました。薬の効果もあり、愛犬は徐々に落ち着きを取り戻し、留守番中の問題行動も減っていきました。

数ヶ月後、Bさんの愛犬は、完全に分離不安を克服し、留守番中も спокойно に過ごせるようになりました。

まとめ:愛犬との 행복 な暮らしのために

分離不安は、犬にとっても飼い主さんにとっても辛いものです。しかし、根気強くトレーニングを続けることで、必ず改善することができます。愛犬との 행복 な暮らしのために、諦めずに取り組んでいきましょう。

今回の記事が、Aさんをはじめ、分離不安に悩む多くの飼い主さんの 도움이 になれば幸いです。

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