愛犬と女性が本を読むイラスト

犬との素敵な物語〜犬との暮らし〜

DOGFRIENDLYでは、犬との素敵な物語・愛犬の写真を本に収め、半永久的に思い出を残す活動を行っています。
愛犬との「暮らし」にまつわる思い出を本にしませんか?出版にかかる費用は0円です。
たくさんの「愛犬との暮らし」の投稿が集まったら一冊の本になり、「国会図書館」に納品されます。

投稿してみる

犬が土壁を傷つけた!賃貸退去時の修繕費用、どこまで払うべき?

#退去費用
 
15年住んでいたペット可の賃貸戸建てを引っ越した際、愛犬が和室の土壁を傷つけてしまいました。フローリングにはシートを貼るなど対策していましたが、土壁は腰の高さまで傷や穴ができてしまい、修繕費用として壁だけで12万円、全体で28万円の請求が。敷金を差し引いても20万円の支払いが必要です。清掃費用8万円、その他8万円という内訳にも納得がいきません。土壁の修繕に本当に12万円もかかるのでしょうか?傷つけたのは一部屋のみで、腰までの高さの部分、襖を除いて3面。そのうち1面は幅50cm程度です。

愛犬との暮らしは、私たちにかけがえのない喜びを与えてくれます。しかし、賃貸物件でのペットとの生活には、退去時の修繕費用という悩みがつきものです。特に、今回のケースのように、犬が土壁を傷つけてしまった場合、高額な修繕費用を請求されることがあります。

「これって、本当に適正な金額なの?」
「どこまで支払う義務があるの?」

そんな不安や疑問を抱えている飼い主さんは少なくありません。そこで今回は、犬が土壁を傷つけた場合の修繕費用について、具体的な事例を交えながら、どこまでが妥当な負担となるのか、徹底的に解説します。

この記事を読めば、
修繕費用の相場
負担割合の考え方
交渉のポイント
トラブルを避けるための対策

が分かり、安心して愛犬との賃貸生活を送れるようになるでしょう。

ケーススタディ:土壁の修繕費用、本当に12万円は妥当?

今回のケースでは、15年住んだ賃貸戸建ての和室の土壁を犬が傷つけ、12万円の修繕費用を請求されています。しかし、土壁の修繕費用は、その範囲や工法によって大きく変動するため、一概に高いとも安いとも言えません。

土壁の修繕費用の内訳

土壁の修繕費用は、主に以下の要素で構成されます。
材料費:土、砂、藁などの材料費
人件費:左官職人の人件費
その他:養生費、廃材処理費など

土壁の修繕は、一般的なクロス張替えに比べて手間と時間がかかるため、人件費が高くなる傾向があります。また、使用する土の種類や仕上げ方によっても、材料費が変動します。

今回のケースの問題点

今回のケースで疑問に感じる点は、以下の2点です。

1. 清掃費用8万円の妥当性:ペット専用ではない普通の清掃で8万円は高すぎる可能性があります。
2. 土壁の修繕範囲:傷つけたのが一部屋の一部であるにも関わらず、12万円という金額は、修繕範囲が広すぎる可能性があります。

専門家の見解:修繕費用の相場と負担割合

ここで、賃貸トラブルに詳しい専門家Yさんに話を聞いてみましょう。

Yさん:「まず、清掃費用ですが、ペット可物件であっても、通常の清掃で8万円は高すぎます。国土交通省のガイドラインでは、通常の使用による損耗は、家賃に含まれると考えられています。つまり、通常の清掃で落ちる汚れであれば、借主が負担する必要はありません。」

「次に、土壁の修繕費用ですが、12万円という金額は、修繕範囲や工法によって妥当性が異なります。まずは、貸主から詳しい見積もりを取り、修繕範囲や工法を確認することが重要です。その上で、複数の業者に見積もりを依頼し、相場を把握することをおすすめします。」

国土交通省のガイドラインとは?

国土交通省が定める「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」は、賃貸住宅の退去時における原状回復義務について、具体的な基準を示したものです。このガイドラインでは、通常の使用による損耗は、家賃に含まれると考えられており、借主が負担する必要はないとされています。

負担割合の考え方

では、今回のケースでは、どこまでが借主の負担となるのでしょうか?

Yさん:「今回のケースでは、犬が土壁を傷つけたという過失がありますので、借主にも修繕義務が生じます。しかし、15年という居住年数を考慮すると、経年劣化による損耗も含まれている可能性があります。そのため、修繕費用の全額を借主が負担する必要はありません。」

一般的に、修繕費用の負担割合は、以下の要素を考慮して決定されます。
借主の過失の有無
居住年数
建物の築年数
契約内容

今回のケースでは、犬が土壁を傷つけたという過失があるものの、15年という居住年数を考慮すると、借主の負担割合は、修繕費用の50%程度が妥当と考えられます。

解決策:修繕費用の減額交渉とトラブルシューティング

では、今回のケースでは、どのように修繕費用の減額交渉を進めれば良いのでしょうか?

STEP1:見積もりの確認と相場調査

まずは、貸主から詳しい見積もりを取り、修繕範囲や工法を確認しましょう。その上で、複数の業者に見積もりを依頼し、相場を把握することが重要です。

STEP2:減額交渉

相場を把握したら、貸主と減額交渉を行いましょう。交渉の際には、以下の点を主張することが有効です。
清掃費用が高すぎる
修繕範囲が広すぎる
居住年数を考慮してほしい
国土交通省のガイドラインを参考にしたい

STEP3:第三者機関への相談

貸主との交渉がうまくいかない場合は、第三者機関に相談することも検討しましょう。
消費生活センター:消費者からの相談を受け付けています。
弁護士:法律の専門家として、適切なアドバイスや交渉を行ってくれます。
住宅紛争審査会:住宅に関する紛争の解決を支援する機関です。

犬との賃貸生活でトラブルを避けるための対策

今回のケースのようなトラブルを避けるためには、日頃から以下の対策を心がけることが重要です。
ペット可物件を選ぶ:ペット可物件であっても、ペットの種類や数に制限がある場合があります。契約前に必ず確認しましょう。
契約内容をよく確認する:特約事項など、ペットに関する条項をよく確認しましょう。
ペット保険に加入する:ペットが原因で発生した損害を補償してくれる保険があります。
日頃からしつけを行う:犬が壁や柱を傷つけないように、日頃からしつけを行いましょう。
傷防止対策を行う:フローリングシートや壁保護シートなど、傷防止対策を行いましょう。
定期的なメンテナンスを行う:壁や床の汚れは、早めに拭き取るようにしましょう。

まとめ:愛犬との暮らしをより豊かにするために

今回は、犬が土壁を傷つけた場合の修繕費用について解説しました。高額な修繕費用を請求された場合は、泣き寝入りせずに、まずは専門家や第三者機関に相談することをおすすめします。

愛犬との賃貸生活は、工夫次第でより豊かなものになります。日頃からトラブル防止対策を心がけ、愛犬との快適な暮らしを楽しみましょう。

犬と暮らせる部屋の相談バナー

犬と暮らせるお部屋、探します。

「ペット可物件」だけでは不安……。
DOGFRIENDLYでは、犬との暮らしを大切にした物件探しをお手伝いしています。
犬種や広さ、周辺環境など、どんなことでもお気軽にご相談ください。

     犬と暮らせる物件を探す

おすすめの記事