犬と快適に暮らすために選んだ賃貸アパートが、まさかのゴミ屋敷状態…しかも、信じられないような出来事まで起きてしまったのですね。心中お察しいたします。
結論から言うと、証拠をしっかり集めて、管理会社と交渉することで、退去費用を抑えられる可能性は十分にあります。泣き寝入りせずに、できることから行動していきましょう。
今回のケースと似たような状況で、退去費用を大幅に減額できたAさんの事例をご紹介します。
Aさんは、犬(トイプードル)と暮らすために引っ越した賃貸アパートの管理状態が、入居後すぐに悪化。共用部分の清掃はほとんど行われず、ゴミが散乱し、悪臭が漂う状態でした。Aさんは何度も管理会社に改善を求めましたが、状況は一向に改善されませんでした。
そこでAさんは、以下の行動を取りました。
1. 証拠の収集:共用部分の写真を定期的に撮影し、日付と状況を記録。管理会社への連絡履歴(メールや電話の記録)も保管。
2. 内容証明郵便の送付:管理会社に対し、改善要求と、改善されない場合は契約解除も辞さない旨を記載した内容証明郵便を送付。
3. 弁護士への相談:弁護士に相談し、法的なアドバイスを受ける。
4. 交渉:管理会社との交渉で、Aさんは集めた証拠と弁護士からのアドバイスを基に、契約解除と退去費用の免除を求めました。
結果、Aさんは退去費用をほぼ全額免除してもらい、さらに引っ越し費用の一部も負担してもらうことで合意。愛犬と共に、快適な新生活をスタートさせることができました。
Aさんの事例からわかるように、証拠を集め、専門家の助けを借りながら交渉することで、不利な状況を打開できる可能性があります。
まずは、現状を客観的に把握し、証拠を集めることから始めましょう。
写真・動画撮影:問題のある箇所(ゴミ屋敷状態の共用部分、故障したオートロック、切れた電灯など)を、日付がわかるように写真や動画で記録しましょう。特に、人糞の件は、写真に残しておくことが重要です。
管理会社とのやり取りの記録:管理会社に連絡した日時、担当者名、内容、回答などを詳細に記録しましょう。メールの履歴や、電話での会話を録音することも有効です。
他の入居者からの証言:もし可能であれば、他の入居者にも状況を聞き、証言を得ておきましょう。同じように不満を感じている人がいれば、協力してもらうことで交渉が有利に進む可能性があります。
契約書の確認:賃貸契約書を確認し、管理会社の義務や責任について確認しましょう。契約内容と現状が異なる場合、契約違反として交渉材料になります。
集めた証拠を基に、管理会社へ改善要求を行いましょう。
書面での通知:口頭だけでなく、必ず書面(内容証明郵便が望ましい)で通知しましょう。改善してほしい点、改善期限、改善されない場合の対応などを具体的に記載します。
交渉のポイント:
感情的にならない:冷静に、論理的に話を進めましょう。
具体的な要求を伝える:退去費用の免除、引っ越し費用の負担など、具体的な要求を伝えましょう。
証拠を提示する:集めた証拠を提示し、状況を客観的に説明しましょう。
弁護士や消費者センターへの相談も検討する:必要に応じて、弁護士や消費者センターに相談し、アドバイスを受けましょう。
退去時には、以下の点に注意しましょう。
退去時の立ち会い:必ず立ち会い、部屋の状態を一緒に確認しましょう。
原状回復義務の範囲:通常の使用による損耗は、原状回復義務に含まれません。契約書を確認し、不当な請求には応じないようにしましょう。
敷金の返還:敷金は、退去後に返還されるのが原則です。退去費用を差し引いた残額が、きちんと返還されるか確認しましょう。
合意書の作成:管理会社との間で合意した内容(退去費用、敷金の返還など)は、必ず書面に残しましょう。
今回の経験を活かして、次の住まい探しでは、以下の点に注意しましょう。
内見時のチェック:共用部分の清掃状況、管理状態などをしっかり確認しましょう。
周辺環境の確認:犬の散歩コース、動物病院の有無などを確認しましょう。
ペット可物件の条件:ペットの種類や数、飼育に関するルールなどを確認しましょう。
不動産会社選び:ペット可物件に詳しい不動産会社を選びましょう。
今回のケースは、管理会社の怠慢が原因である可能性が高く、あなたは退去費用を減額できる権利があります。諦めずに、証拠を集め、管理会社と交渉し、納得のいく解決を目指しましょう。
そして、今回の経験を活かして、愛犬との快適な新生活をスタートさせてくださいね!