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ペット可賃貸の退去費用:犬のオシッコ染み、水回り腐食…修繕費は敷金を上回る?

#退去費用
 
住んで15年のペット可賃貸アパートを退去予定です。8年前に犬が1匹いたことがあり、フローリングには取れないオシッコの染みが5箇所あります。また、キッチンの収納扉が水で腐食して取れていたり、カウンターキッチンの壁もボロボロと崩れてくるなど、状態がかなり悪いです。湿気が酷く、チャタテムシも発生しています。敷金は18万円ですが、修繕費はこれを大幅に上回る可能性はありますか?

退去時の修繕費用、特にペット(犬)との居住による損耗や、経年劣化が絡むケースは、金額が大きくなることもあり、不安になりますよね。ここでは、ペット可賃貸の退去費用に関する一般的な知識と、今回のケースに特化したアドバイスを、具体的な事例を交えながら解説していきます。

まずは結論からお伝えすると、今回のケースでは、敷金18万円を大幅に上回る修繕費用が発生する可能性は否定できません。ただし、諦めるのはまだ早いです! 状況を整理し、交渉の余地を探ることで、負担を軽減できる可能性もあります。

ケーススタディ:退去費用トラブルの実例

実際にあった退去費用トラブルの事例を見てみましょう。

Aさんのケース:
入居期間:10年
ペット:小型犬1匹
退去時の状況:フローリングに犬の引っかき傷、壁紙に若干の汚れ
請求金額:40万円
交渉の結果:25万円に減額

Aさんは、請求金額の内訳が不明確であること、経年劣化による損耗が含まれている可能性が高いことを指摘し、不動産会社と交渉しました。最終的には、専門家(弁護士)に相談することも視野に入れ、粘り強く交渉した結果、修繕費用を大幅に減額することに成功しました。

Bさんのケース:
入居期間:5年
ペット:猫2匹
退去時の状況:柱や壁に猫の爪痕多数、カーペットに猫の毛
請求金額:60万円
交渉の結果:45万円に減額

Bさんは、ペット可物件であるにも関わらず、過剰な修繕費用を請求されたと感じ、消費者センターに相談しました。消費者センターからのアドバイスを受け、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に基づいて交渉した結果、一部の修繕費用は経年劣化として認められ、減額に至りました。

これらの事例からわかるように、退去費用は、状況に応じて交渉の余地があるものです。諦めずに、できる限りの対策を講じることが重要です。

今回のケースにおける具体的なアドバイス

今回のケースでは、以下の点がポイントになります。

1. 犬のオシッコ染み:
8年前の犬のオシッコ染みとのことですが、「通常の使用による損耗」「故意・過失による損耗」の線引きが重要になります。
入居時に、フローリングの状態について、不動産会社と書面で確認し合っているかどうかがポイントになります。
もし、入居時からオシッコ染みがあった場合、その旨を伝えれば、修繕費用の負担を免れる可能性があります。
しかし、8年前に犬を飼っていたことが原因で発生したオシッコ染みであれば、「故意・過失による損耗」と判断される可能性が高いでしょう。
その場合でも、「経年劣化」の要素を考慮し、全額負担する必要はないと考えられます。
例えば、フローリング全体を張り替えるのではなく、オシッコ染みのある部分のみを張り替える、といった交渉をしてみましょう。
2. キッチンの収納扉の腐食:
キッチンの収納扉の腐食は、「通常の使用による損耗」「建物の構造上の問題」が考えられます。
水漏れの原因が、入居者の過失によるものではなく、建物の老朽化によるものであれば、修繕費用を負担する必要はないと考えられます。
ただし、水漏れを放置した結果、腐食が拡大した場合は、一部負担を求められる可能性もあります。
まずは、不動産会社に水漏れの原因を調査してもらい、報告書を作成してもらうことをお勧めします。
3. カウンターキッチンの壁の崩落:
カウンターキッチンの壁の崩落は、「建物の構造上の問題」である可能性が高いと考えられます。
この場合、修繕費用を入居者が負担する必要はないと考えられます。
ただし、壁の崩落の原因が、入居者の故意または過失によるものである場合は、一部負担を求められる可能性もあります。
例えば、壁に物をぶつけた、壁に穴を開けた、などの行為があった場合は、その責任を問われる可能性があります。
4. 湿気とチャタテムシ:
湿気とチャタテムシの発生は、「建物の構造上の問題」である可能性が高いと考えられます。
この場合、修繕費用を入居者が負担する必要はないと考えられます。
ただし、換気を怠った、掃除を怠った、などの理由で湿気が発生し、チャタテムシが繁殖した場合は、一部負担を求められる可能性もあります。
日頃から、換気を徹底し、こまめに掃除をすることが重要です。

修繕費用の相場と交渉術

修繕費用の相場は、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に詳しく記載されています。このガイドラインは、退去時のトラブルを未然に防ぐために、賃貸人と賃借人の双方に参考となる情報を提供しています。

今回のケースでは、以下の費用が考えられます。
フローリングの張り替え:1㎡あたり5,000円~15,000円
キッチンの収納扉の交換:1枚あたり10,000円~30,000円
壁の補修:1㎡あたり3,000円~10,000円

これらの費用はあくまで目安であり、実際には、業者や地域によって異なります。複数の業者に見積もりを依頼し、相場を把握することが重要です。

交渉術としては、以下の点が挙げられます。
請求金額の内訳を明確にしてもらう: どの部分に、いくらの費用がかかっているのか、詳細な内訳を提示してもらいましょう。
経年劣化による損耗が含まれていないか確認する: 経年劣化による損耗は、入居者が負担する必要はありません。
複数の業者に見積もりを依頼する: 相場を把握し、適正な金額であるかどうかを判断しましょう。
国土交通省のガイドラインを参考に交渉する: ガイドラインに沿った主張をすることで、交渉を有利に進めることができます。
専門家(弁護士、不動産鑑定士など)に相談する: 専門家の意見を聞くことで、より有利な条件で交渉できる可能性があります。

犬との暮らしを快適にするために:退去時のトラブルを避けるための予防策

犬との暮らしは、喜びと癒しを与えてくれる素晴らしいものです。しかし、退去時のトラブルを避けるためには、日頃から注意が必要です。
ペット可物件を選ぶ: ペット可物件であっても、犬種や頭数に制限がある場合があります。事前に確認しておきましょう。
契約書の内容をよく確認する: ペットに関する特約事項が記載されている場合があります。必ず目を通しておきましょう。
犬のしつけを徹底する: 無駄吠え、噛み癖、引っ掻き癖などは、近隣住民とのトラブルの原因になります。
室内を清潔に保つ: 換気を徹底し、こまめに掃除をすることで、臭いや汚れを防ぐことができます。
犬の爪を定期的に切る: フローリングや壁の傷つきを防ぐことができます。
ペット用のマットやシートを敷く: フローリングの汚れや傷つきを防ぐことができます。
定期的にメンテナンスを行う: 壁紙の剥がれ、フローリングの傷などは、早めに補修することで、被害の拡大を防ぐことができます。
入居時と退去時に、室内の写真を撮っておく: 証拠として残しておくことで、トラブル発生時に役立ちます。

まとめ:諦めずに交渉を!

今回のケースでは、修繕費用が敷金を上回る可能性はありますが、諦めずに交渉することで、負担を軽減できる可能性があります。まずは、状況を整理し、不動産会社と話し合い、専門家にも相談しながら、粘り強く交渉を進めていきましょう。

犬との暮らしは、私たちに多くの喜びを与えてくれます。退去時のトラブルを乗り越え、これからも愛犬との幸せな生活を送ってくださいね。

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