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ペット可賃貸の退去費用はいくらになる?犬と猫との暮らし、原状回復のポイントを解説

#退去費用
 
現在4年居住しているペット可賃貸2DKで犬と猫を飼育しています。敷金と保証金で計15万収めていますが、引越しを考えています。退去するにあたり、以下の点が気になります。

①猫のクロスへの爪とぎ跡(下地に傷はついていません)
②フローリングの家具による傷、シミなど
③クッションフロアの傷(猫によるもの)
④ドアの犬の噛み跡
⑤引き戸のレール部分の木の爪痕、割れ(ルンバがぶつかって割れたようです)

クロスは全部屋貼り替え必須だと思います。フローリングに関しては、隣の部屋はクッションフロアになっているので、恐らくフローリングからクッションフロアに貼り変えることになると思います。こんな状態だと退去費用はいくらくらいかかるでしょうか?とりあえず4、50万は覚悟しています。また、退去前に出来ることなどアドバイスがあれば教えて頂けると嬉しいです。とりあえずこれ以上被害が広がらないようフローリングとクロスには対策をしてあります。

ペット可賃貸からの退去、不安ですよね。特に、犬や猫と暮らしていると、どうしても傷や汚れが気になってしまうものです。今回は、ペット可賃貸の退去費用について、具体的な事例を交えながら、原状回復の義務や費用を抑えるための対策を詳しく解説します。

結論:冷静な対応で、不当な請求を防ぎましょう!

ペットと暮らした賃貸物件の退去費用は、状況によって大きく異なります。しかし、冷静に状況を把握し、適切な対応を取ることで、不当な請求を防ぎ、費用を最小限に抑えることが可能です。この記事では、原状回復の義務範囲、費用の相場、退去前にできること、そして万が一トラブルになった場合の対処法まで、具体的な情報を提供します。

ケーススタディ:退去費用の見積もりと交渉

Aさんのケースを例に、退去費用の見積もりと交渉について見ていきましょう。Aさんは、今回のご質問者様と同じように、犬と猫と4年間、ペット可賃貸で暮らしていました。退去時の見積もりは、なんと60万円!内訳は、クロスの全面張り替え、フローリングの補修、ドアの交換などでした。

Aさんは、見積もりの内訳を細かく確認し、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を参考に、交渉を開始しました。
クロスの張り替え: 経年劣化による汚れは、Aさんの負担ではないと主張。
フローリングの補修: 家具の設置による小さな傷は、通常の使用によるものとして交渉。
ドアの交換: 犬の噛み跡は、Aさんの過失によるものとして、補修費用を負担することで合意。

結果、Aさんは、退去費用を25万円まで減額することに成功しました。

原状回復義務とは?どこまで負担する必要がある?

原状回復とは、賃貸物件を退去する際に、入居時の状態に戻すことを指します。しかし、これはあくまで「通常の使用による損耗」を除いた範囲です。つまり、経年劣化や通常の使用による汚れや傷は、家賃に含まれていると考えられ、借主が負担する必要はありません。

借主が負担する必要があるケース
故意または過失による損害
通常の使用を超えるような使用による損害
ペットによる傷や汚れ(ペット可物件の場合、特約によって異なる場合があります)

国土交通省のガイドライン

国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」は、原状回復の義務範囲について、具体的な事例を交えながら解説しています。このガイドラインは、法的拘束力はありませんが、裁判所でも参考にされることが多いため、必ず確認しておきましょう。

ペット可賃貸の特約とは?

ペット可賃貸の場合、契約時に「ペット特約」が設けられていることがあります。この特約には、ペットによる損害に対する責任や、退去時の清掃費用などが記載されていることがあります。特約の内容は、物件によって異なるため、契約時にしっかりと確認しておくことが重要です。

退去費用の相場は?

退去費用の相場は、物件の広さ、築年数、ペットの種類や数、そして契約内容によって大きく異なります。一般的には、以下の費用が発生する可能性があります。
クロスの張り替え: 1㎡あたり1,000円~2,000円
フローリングの補修: 1㎡あたり5,000円~15,000円
クッションフロアの張り替え: 1㎡あたり3,000円~5,000円
ドアの交換: 1枚あたり30,000円~50,000円
ハウスクリーニング: 1㎡あたり1,000円~2,000円

これらの費用はあくまで目安であり、実際には業者によって価格が異なります。複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。

退去前にできること:費用を抑えるための対策

退去前にできる対策を講じることで、退去費用を大幅に抑えることができます。

1. 日頃の清掃: こまめな掃除は、汚れの蓄積を防ぎ、退去時の清掃費用を抑える効果があります。特に、ペットの毛や臭いは、念入りに除去しましょう。
2. 傷の補修: 小さな傷や汚れは、DIYで補修することも可能です。ホームセンターなどで、補修材を購入し、自分で直してみましょう。
3. 写真撮影: 入居時と退去時の写真を撮影しておきましょう。これは、原状回復の義務範囲を明確にする上で、非常に重要な証拠となります。
4. 見積もりの取得: 複数の業者から見積もりを取り、比較検討しましょう。
5. 契約書の確認: 契約書や特約を再度確認し、原状回復に関する条項を把握しておきましょう。

退去時の立会い:チェックポイント

退去時には、管理会社や大家さんと一緒に、物件の状況を確認する立会いが行われます。この際、以下の点に注意しましょう。
冷静な対応: 感情的にならず、冷静に状況を説明しましょう。
写真の提示: 入居時と退去時の写真を提示し、状況を説明しましょう。
見積もりの確認: 見積もりの内訳を細かく確認し、不明な点や納得できない点があれば、質問しましょう。
サインは慎重に: 見積もりの内容に納得できない場合は、サインを保留しましょう。

トラブル発生!相談窓口

万が一、管理会社や大家さんとの間でトラブルが発生した場合は、以下の相談窓口に相談してみましょう。
国民生活センター: 消費者問題に関する相談を受け付けています。
法テラス: 法的なトラブルに関する相談を受け付けています。
弁護士: 専門家のアドバイスを受けることができます。

ご質問者様のケース:具体的なアドバイス

ご質問者様のケースでは、以下の点に注意して、退去準備を進めましょう。
猫のクロスへの爪とぎ跡: 下地に傷がないとのことですので、クロスの張り替え費用を一部負担することで交渉できる可能性があります。
フローリングの家具による傷、シミなど: 通常の使用によるものとして、交渉できる可能性があります。
クッションフロアの傷(猫によるもの): 猫によるものなので、張り替え費用を負担する必要があるかもしれません。
ドアの犬の噛み跡: 犬の噛み跡は、Aさんの過失によるものとして、補修費用を負担する必要があるでしょう。
引き戸のレール部分の木の爪痕、割れ(ルンバがぶつかって割れたようです): ルンバがぶつかって割れたとのことですので、Aさんの過失によるものとして、補修費用を負担する必要があるでしょう。

まずは、管理会社に連絡し、退去に関する手続きを確認しましょう。その上で、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。

まとめ:賢く交渉して、快適な新生活を!

ペット可賃貸の退去費用は、決して安くはありません。しかし、正しい知識を持ち、適切な対応を取ることで、費用を最小限に抑えることができます。この記事で紹介した情報を参考に、賢く交渉し、快適な新生活をスタートさせましょう!

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