ゴキブリの出現頻度に困惑されているのですね。小さなお子様や奥様もいらっしゃるとのこと、さぞご不安なことと思います。犬と暮らす賃貸物件でのゴキブリ対策は、ペットにも安全な方法を選ぶ必要があり、特に注意が必要です。
結論から申し上げますと、ゴキブリ対策は、侵入経路の遮断、餌となるものの管理、そしてゴキブリが嫌う環境を作るという3つの柱で考えることが重要です。
今回は、犬と暮らすご家庭でも安心してできるゴキブリ対策について、詳しく解説していきます。
まずは、実際にゴキブリの悩みを克服したAさんのケースをご紹介しましょう。Aさんは、愛犬のポメラニアン「モコ」と都内の賃貸マンションで暮らしています。Aさんも以前はゴキブリの出現に悩まされていましたが、以下の対策を徹底することで、今ではほとんど見かけることがなくなったそうです。
Aさんのマンションの状況
築15年の鉄筋コンクリート造
2階の角部屋
近くに公園があり、緑が多い
犬(ポメラニアン)と暮らしている
Aさんが行った対策
1. 侵入経路の徹底的な遮断
換気扇、エアコンの排水ホース、窓やドアの隙間などを丁寧に塞ぐ
排水口には目の細かいネットを取り付け
ベランダに侵入してくる可能性のある場所に、ハーブ(ミント、ローズマリーなど)を植える
2. 餌となるものの徹底的な管理
生ゴミは密閉できる容器に入れる
ペットフードは開封後、密閉容器に移し替える
食べこぼしや犬の食べ残しはすぐに片付ける
シンク周りの水滴はこまめに拭き取る
3. ゴキブリが嫌う環境づくり
定期的な換気で湿度を下げる
犬にも安全な天然成分の忌避剤を使用(アロマオイルなど)
室内の整理整頓を徹底し、ゴキブリの隠れ場所をなくす
Aさんはこれらの対策を根気強く続けた結果、ゴキブリの出現頻度を大幅に減らすことに成功しました。特に、犬にも安全な天然成分の忌避剤を使用することが、安心して対策を続けられるポイントだったそうです。
Aさんのケースを参考に、さらに具体的な対策方法を掘り下げていきましょう。
ゴキブリはわずかな隙間からでも侵入してきます。まずは、以下の場所を中心に、侵入経路となりそうな隙間を徹底的に塞ぎましょう。
玄関ドア、窓:隙間テープやシーリング材で隙間を埋める。網戸に破れがないか確認し、必要であれば交換する。
換気扇:使用していない時は蓋をする。フィルターを取り付け、定期的に清掃する。
エアコン:ドレンホースの先に、防虫キャップを取り付ける。
排水口:目の細かいネットを取り付け、ゴミが溜まらないようにこまめに清掃する。
壁のひび割れ、配管の隙間:パテやシーリング材で埋める。
特に、築年数の古い賃貸物件は、どうしても隙間が多くなりがちです。大家さんや管理会社に相談し、必要であれば専門業者に依頼することも検討しましょう。
ゴキブリは、食べ物や水がある場所に集まります。以下の点に注意し、ゴキブリの餌となるものを徹底的に管理しましょう。
生ゴミ:密閉できる容器に入れ、こまめに捨てる。三角コーナーは毎日清掃し、水気を切る。
食器:食後はすぐに洗い、シンクに放置しない。
ペットフード:開封後は密閉容器に移し替え、食べ残しはすぐに片付ける。犬が食べこぼしたフードも放置しないようにしましょう。
水回り:シンク、浴室、洗面台などの水滴はこまめに拭き取る。
調味料、食品:開封後は密閉容器に入れ、こぼれたものはすぐに拭き取る。
段ボール:ゴキブリの隠れ場所になるため、できるだけ早く処分する。
犬の食器も清潔に保ち、食べ残しは放置しないことが重要です。また、犬が水を飲む際にこぼしてしまう水も、ゴキブリにとっては貴重な水分補給源となります。こまめに拭き取るようにしましょう。
ゴキブリは、特定の匂いや環境を嫌います。以下の方法で、ゴキブリが寄り付きにくい環境を作りましょう。
ハーブ:ミント、ローズマリー、レモングラスなどのハーブをベランダや窓際に置く。これらのハーブは、ゴキブリが嫌う匂いを発するだけでなく、犬にとっても比較的安全です。ただし、犬が誤って大量に摂取しないように注意が必要です。
アロマオイル:ペパーミント、ユーカリ、ティーツリーなどのアロマオイルを、アロマディフューザーで焚いたり、水で薄めてスプレーしたりする。これらのアロマオイルも、ゴキブリが嫌う匂いを発します。ただし、犬によってはアロマオイルの匂いを嫌がる場合や、アレルギー反応を起こす場合があるので、様子を見ながら使用しましょう。
重曹:重曹を水で溶かし、スプレーボトルに入れてゴキブリが出没しそうな場所に吹きかける。重曹は、ゴキブリの体内の水分を奪い、脱水症状を引き起こす効果があると言われています。犬が舐めても安全ですが、大量に摂取すると消化不良を起こす可能性があるので、注意が必要です。
定期的な換気:室内の湿度を下げることで、ゴキブリが繁殖しにくい環境を作る。
整理整頓:ゴキブリの隠れ場所をなくすために、室内の整理整頓を徹底する。
市販の殺虫剤や毒餌を使用する場合は、犬が誤って口にしないように、設置場所や使用方法に十分注意する必要があります。ペット用の安全な殺虫剤や忌避剤を選ぶのも良いでしょう。
1階の方の庭木がベランダまで伸びてきているとのことですが、ゴキブリがそこから侵入してくる可能性も否定できません。
まずは、1階の方に相談し、庭木の剪定を依頼してみるのが良いでしょう。もし、直接言いづらい場合は、管理会社を通してお願いすることも可能です。
また、ご自身のベランダに侵入してくる枝葉を、ご自身で剪定することも可能です。ただし、無許可で大きく剪定してしまうと、トラブルの原因になる可能性があるので、事前に1階の方に確認を取るようにしましょう。
上記のような対策を講じても、ゴキブリの出現が収まらない場合は、専門の駆除業者に依頼することも検討しましょう。
しかし、駆除業者の中には、悪質な業者も存在します。以下の点に注意し、信頼できる業者を選びましょう。
実績と評判:過去の実績や、利用者の評判を確認する。インターネットの口コミサイトや、知人からの紹介などを参考にすると良いでしょう。
見積もり:複数の業者から見積もりを取り、料金や作業内容を比較検討する。
資格:ゴキブリ駆除に関する資格を持っているか確認する。
保証:駆除後の保証期間や、再発した場合の対応について確認する。
安全性:使用する薬剤や、作業方法について詳しく説明してくれるか確認する。特に、ペットや子供がいる家庭では、安全性の高い薬剤を使用しているか確認することが重要です。
業者を選ぶ際には、必ず事前に相談し、見積もりを取るようにしましょう。また、契約内容や保証内容をしっかりと確認し、納得した上で契約するようにしましょう。
ゴキブリ対策は、一度やれば終わりというものではありません。根気強く、継続的に対策を行うことが重要です。
今回の記事でご紹介した対策を参考に、ご自身の住環境やライフスタイルに合わせて、最適な対策を見つけてください。
もし、どうしてもゴキブリの悩みが解決しない場合は、専門の駆除業者に相談することも検討しましょう。
犬と暮らす賃貸物件でも、適切な対策を講じることで、ゴキブリのいない快適な生活を送ることができます。諦めずに、根気強く対策を続けていきましょう。