愛犬と女性が本を読むイラスト

犬との素敵な物語〜犬との暮らし〜

DOGFRIENDLYでは、犬との素敵な物語・愛犬の写真を本に収め、半永久的に思い出を残す活動を行っています。
愛犬との「暮らし」にまつわる思い出を本にしませんか?出版にかかる費用は0円です。
たくさんの「愛犬との暮らし」の投稿が集まったら一冊の本になり、「国会図書館」に納品されます。

投稿してみる

ペット可賃貸の退去費用、猫を飼うと壁紙の総張り替えは必須?

#退去費用
 

ペット可の賃貸マンションで猫を飼うことを検討されているのですね。管理会社から退去時に壁と天井の壁紙を総張り替えという条件が出され、費用が心配とのこと、よくわかります。今回は、ペットを飼う場合の退去費用について、詳しく解説していきます。

こんにちは。賃貸マンションに住んで3年目になります。今住んでいる賃貸はペット可で、4LDKのマンションなのですが、これから猫を飼おうと思っています。それで、管理会社さんに猫を飼いたい旨と、飼った場合の家賃や礼金敷金の追加があるかなどを電話で確認しました。すると、家賃等は特に変わらないが、退去時に壁と天井の壁紙を総張り替えしてもらうとのことでした。前に住んでた方が犬を飼っていて、退去時匂いや傷がひどくて全て張り替えたとの事でした。そこだけ了承いただければ飼っても良い、との事で了承したのですが、退去する際総張り替え…いくらかかるんだろうな〜と少し怖くなってきてしまいました。敷金を20万円払っているので足りない分が追加にはなるのですが、もしペットを飼っていなくても壁とかは住んでる年数が重なるほど少なからず汚れや傷は出来てくるのかな…と思います。そういう年月による仕方のない劣化は貸主負担?と聞いたことがあるので、ペットを飼うことで全て借主負担になるのは、なんだかな〜と思ってしまいました。どれほど汚れるかは今後わかりませんが、天井まで?!と思って…。それでも猫は飼いたいので、了承した時点でやいやい言うのはおかしいとはわかってるんですけど…^_^長くなりましたが質問はペットを飼ったとして、ペットによる傷や匂いが少なくても総張り替え費用は借主負担になるのはおかしい事ではない?というところです。4LDKなので、100万円とかするってなったらさすがに恐ろしいので…。

はじめに結論:総張り替えが妥当かどうかは状況次第

結論から言うと、ペットを飼育することによる退去時の壁紙総張り替えが、常に借主負担となるわけではありません。しかし、今回のケースでは、事前に管理会社から説明があり、それを了承した上で猫を飼育することになるため、原則としてその条件に従う必要があります。

ただし、総張り替えの範囲や費用が妥当かどうかは、いくつかの要素を考慮して判断する必要があります。

ケーススタディ:もしもの時のために知っておきたいこと

今回のケースを基に、猫との暮らしを安心してスタートするために、退去費用の負担について、様々な角度から検証していきましょう。

1. 原状回復義務と経年劣化

賃貸契約における原状回復とは、借りたときの状態に戻す義務のことです。しかし、これはあくまで「通常の使用による損耗」を超えた部分に限られます。

国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によれば、経年劣化(時間が経つにつれて自然に発生する劣化)や通常損耗(普通に使っていれば避けられない損耗)については、貸主が負担するのが原則です。

例えば、日焼けによる壁紙の変色や、家具の設置による床のへこみなどは、通常損耗とみなされます。

しかし、ペットによる傷や臭いは、通常損耗とはみなされません。そのため、ペット可の物件では、退去時に特別な清掃費用や修繕費用を請求されることがあります。

2. 今回のケース:事前に説明と同意があった場合

今回のケースでは、管理会社から事前に「退去時に壁と天井の壁紙を総張り替え」という説明があり、それを了承した上で猫を飼育することになっています。

この場合、原則として、退去時には壁紙の総張り替え費用を負担する必要があります。契約時に合意した内容は、法的に有効とみなされるからです。

ただし、以下の点については、交渉の余地があるかもしれません。
総張り替えの範囲: 本当に全ての壁と天井の張り替えが必要なのか、部分的な補修で済むのではないか。
費用の見積もり: 複数の業者から見積もりを取り、相場と比べて高すぎないか。
敷金の扱い: 敷金から差し引かれる金額が妥当か。

3. 交渉の余地を探る:費用を抑えるための交渉術

猫を飼育するにあたって、退去時の費用を最小限に抑えるために、以下の対策を検討してみましょう。
猫のしつけ: 爪とぎやマーキングなどの問題行動を防止するために、適切な猫のしつけを行う。
傷防止対策: 壁や柱に保護シートを貼ったり、爪とぎを用意したりして、猫が傷つけないように工夫する。
消臭対策: 定期的な換気消臭剤の使用、空気清浄機の設置などにより、臭いの発生を抑える。
写真記録: 入居時と退去時に、部屋の状態を写真で記録しておく。これにより、不当な請求があった場合に証拠として提示できる。
保険の検討: ペットによる損害をカバーする保険への加入を検討する。

4. 専門家への相談:弁護士や消費者センター

もし、管理会社との交渉がうまくいかない場合は、弁護士や消費者センターなどの専門機関に相談することも検討しましょう。

専門家は、法律や契約に関する知識に基づいて、適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。

5. 事例:過去のトラブルと解決策

実際に、ペット可賃貸の退去費用を巡るトラブルは多く発生しています。

例えば、以下のような事例があります。
事例1: 退去時に、ペットの臭いが染み付いているとして、高額な清掃費用を請求された。
事例2: 壁に猫の爪とぎ跡があるとして、壁一面の張り替え費用を請求された。

これらの事例では、弁護士や消費者センターが介入し、最終的に費用が減額されたり、請求が取り下げられたりするケースもあります。

具体的な対策:猫との暮らしを楽しみながら、退去費用を抑える

猫との生活は、喜びと癒しを与えてくれます。しかし、賃貸物件では、退去時の費用が心配になることもあります。

そこで、猫との暮らしを楽しみながら、退去費用を抑えるための具体的な対策を紹介します。

1. 猫が快適に過ごせる環境づくり
十分な広さのケージ: 猫が安心して休めるケージを用意する。
高さのあるキャットタワー: 猫が上下運動できるキャットタワーを設置する。
複数個の爪とぎ: 猫が好きな場所で爪とぎができるように、複数個用意する。
清潔なトイレ: 猫が排泄しやすいように、清潔なトイレを設置し、定期的に掃除する。
2. 傷・汚れ防止対策
壁保護シート: 壁に透明な保護シートを貼る。
家具の配置: 猫が爪とぎしにくいように、家具の配置を工夫する。
防水マット: 粗相対策として、防水マットを敷く。
3. 臭い対策
換気: 定期的に換気を行い、空気を入れ替える。
消臭剤: ペット用消臭剤を使用する。
空気清浄機: 空気清浄機を設置し、臭いを吸着する。
4. 日々の清掃
ブラッシング: 定期的にブラッシングを行い、抜け毛を取り除く。
拭き掃除: 汚れた箇所は、すぐに拭き掃除をする。
換気扇の掃除: 定期的に換気扇を掃除し、臭いの原因となる汚れを取り除く。

まとめ:賢く対策して、猫との快適な賃貸ライフを!

ペット可の賃貸物件で猫を飼う場合、退去時の費用について事前に確認しておくことが重要です。

今回のケースでは、事前に管理会社から説明があり、それを了承した上で猫を飼育することになるため、原則としてその条件に従う必要があります。

しかし、総張り替えの範囲や費用が妥当かどうかは、交渉の余地があります。

猫との暮らしを楽しみながら、退去費用を抑えるためには、日々の対策が重要です。

今回の記事を参考に、賢く対策して、猫との快適な賃貸ライフを送ってくださいね。

犬と暮らせる部屋の相談バナー

犬と暮らせるお部屋、探します。

「ペット可物件」だけでは不安……。
DOGFRIENDLYでは、犬との暮らしを大切にした物件探しをお手伝いしています。
犬種や広さ、周辺環境など、どんなことでもお気軽にご相談ください。

     犬と暮らせる物件を探す

おすすめの記事