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ペットと暮らした賃貸物件、退去費用15万円は妥当?交渉の余地と賢い対策

#退去費用
 

退去時の費用請求、特にペットと暮らした場合は、色々な費用が加算されて高額になることもありますよね。今回のケース、15万円という金額が妥当なのか、どうすれば納得のいく解決ができるのか、一緒に考えていきましょう。

まずは結論から。請求された費用の内訳を見ると、交渉の余地は大いにあります!特に壁紙の張替え費用は、経年劣化を考慮すべきポイントです。この記事では、具体的な交渉方法や、今後同じような状況にならないための対策を、Q&A形式で詳しく解説していきます。

賃貸退去時の費用について、詳しい方がおられましたら教えてください。入居期間は5年8か月。築35年の2DK。犬・猫(同時期ではない)飼育。喫煙者あり。請求金額が15万円でした。内訳は、壁紙クロス全面張替え…12万(大家さんが3万負担で、総額は15万)、襖・押入れ張替え…22,000円、ホームクリーニング(ペット共生込み)…5万、エアコンクリーニング…13,000円、ペット脱臭…24,000円です。特約事項は、ホームクリーニングとエアコンクリーニングのみ。質問ですが、壁紙クロスはタバコやペット等でヤニ、破れ等がありましたが、経年劣化も考慮されると聞きました。しかし全くされていないように思います。負担額が多すぎると思うのですが、これは管理会社に言った方が良いのでしょうか?ヤクザみたいな管理会社なので、直接大家さんに言っても良いものなのでしょうか?ご教示お願いします。

退去費用の内訳、本当に妥当?

まず、請求された費用の内訳を一つずつ見ていきましょう。
壁紙クロス全面張替え:12万円(大家さん3万円負担、総額15万円)
襖・押入れ張替え:22,000円
ホームクリーニング(ペット共生込み):5万円
エアコンクリーニング:13,000円
ペット脱臭:24,000円

この中で特に注目すべきは、壁紙クロス全面張替えの費用です。

経年劣化は考慮されるべき!

賃貸物件の原状回復義務は、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」で明確に定められています。このガイドラインによると、経年劣化や通常の使用による損耗は、家賃に含まれるものと考えられ、借主が負担する必要はないとされています。

つまり、今回のケースのように、5年8ヶ月も住んでいる場合、壁紙の自然な変色や劣化は、経年劣化として考慮されるべきなのです。タバコのヤニやペットによる汚れがあったとしても、その程度によっては、全額負担する必要はない可能性があります。

交渉の前に確認すべき3つのポイント

管理会社に交渉する前に、以下の3つのポイントを確認しましょう。

1. 入居時の契約書: 契約書に、退去時の費用負担に関する特約がないか確認しましょう。特に、壁紙の張替えに関する特約がある場合は、その内容をよく確認する必要があります。ただし、消費者契約法によって、借主に一方的に不利な特約は無効になる場合もあります。

2. 入居時の状況: 入居時に、壁紙や室内の状況を写真や動画で記録していれば、今回の交渉で有利になります。退去時の状況と比較することで、経年劣化による損耗と、故意・過失による損耗を区別しやすくなります。

3. 国土交通省のガイドライン: 先ほども触れましたが、「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を熟読し、自分の主張の根拠となる部分を把握しておきましょう。

いざ交渉!管理会社への伝え方

確認ポイントを踏まえた上で、いよいよ管理会社との交渉です。

交渉の際のポイント
冷静かつ丁寧に:感情的にならず、論理的に話を進めましょう。
根拠を示す:国土交通省のガイドラインや契約書の内容を引用し、自分の主張の根拠を明確に伝えましょう。
具体的な金額を提示:「壁紙の張替え費用の〇割は経年劣化として考慮されるべき」など、具体的な金額を提示することで、交渉がスムーズに進みやすくなります。
記録を残す:交渉の内容は、必ず書面やメールで記録しておきましょう。後々、証拠として役立つことがあります。

管理会社への伝え方の例

「お世話になります。退去時の費用について、いくつか確認させて頂きたい点がございます。まず、壁紙の張替え費用ですが、入居期間が5年8ヶ月と長期にわたるため、経年劣化による損耗も考慮されるべきではないでしょうか。国土交通省のガイドラインにも、その旨が記載されていると認識しております。つきましては、壁紙の張替え費用の〇割を経年劣化としてご考慮頂けないでしょうか。」

大家さんに直接交渉するのはアリ?

管理会社の対応が不誠実な場合、大家さんに直接交渉することも選択肢の一つです。しかし、今回のケースでは、管理会社が「ヤクザみたい」とのことなので、慎重に進める必要があります。

大家さんに直接交渉する際の注意点
事前に連絡を入れる:まずは、管理会社に連絡しても埒が明かない状況であることを伝え、大家さんに直接相談したい旨を伝えましょう。
丁寧な言葉遣いを心がける:大家さんは、管理会社との関係を重視している可能性もあります。失礼のないように、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
第三者の意見を求める:弁護士や消費者センターなど、専門家の意見を聞いてから交渉に臨むのも有効です。

ペットと暮らす賃貸、退去時のトラブルを避けるために

今回のケースを教訓に、今後、ペットと暮らす賃貸物件を探す際には、以下の点に注意しましょう。

1. ペット可物件専門の不動産会社を選ぶ: ペット可物件に特化した不動産会社は、ペットに関するトラブルの知識や経験が豊富です。安心して相談できるでしょう。

2. 契約書の内容を隅々まで確認する: 退去時の費用負担に関する特約がないか、特に注意して確認しましょう。不明な点は、必ず不動産会社に質問しましょう。

3. 入居時の状況を記録する: 入居前に、壁や床、設備などの状況を写真や動画で記録しておきましょう。退去時の状況と比較することで、トラブルを未然に防ぐことができます。

4. ペット保険への加入を検討する: ペットが原因で物件に損害を与えてしまった場合に備えて、ペット保険への加入を検討しましょう。

5. 日頃から清掃を心がける: ペットの抜け毛や汚れは、放置すると落としにくくなります。日頃からこまめに清掃することで、退去時の費用負担を軽減することができます。

まとめ:諦めずに交渉を!

今回のケースでは、壁紙の張替え費用を中心に、交渉の余地は大いにあります。諦めずに、国土交通省のガイドラインや契約書の内容を根拠に、冷静かつ丁寧に交渉を進めていきましょう。

そして、今後、ペットと暮らす賃貸物件を探す際には、今回学んだ教訓を活かし、事前にしっかりと対策を講じることで、退去時のトラブルを未然に防ぐことができます。

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